大劇労組幹部解雇撤回訴訟 第1回意見陳述

大劇を昨年末に解雇された労働組合役員2人が、
解雇の無効と職場復帰など地位保全を求めておこした裁判の
第一回口頭弁論が熊本地裁でおこなわれました。


門前集会と意見陳述の傍聴に参加しました。



解雇撤回と職場復帰を求める久富さん(右から2人目)、河野さん(右から3人目)


この裁判は、大劇の経営権をめぐっての争いから
従業員の雇用と労働条件を守るために、
労組を立ち上げた幹部たちへの見せしめの懲戒解雇の撤回と
原告らは「今でも大劇の従業員である」という
地位の確認を求めるためにおこされました。


原告の久富さんの
「仕事を奪われてわかったことは、人間が生きていくうえで働くことは
精神的にも欠かせないことだということです。
仕事を奪われることは人間性まで否定されたように苦痛です」
の意見陳述から、仕事を奪われ、かつ人としての尊厳まで
奪われた無念の思い、悔しさが痛いほど伝わってきました。


それにしても、こんかいの口頭弁論、用意されている時間がたったの10分!
開廷直後、裁判官から所要時間が10分であること、
超過したらその時点で意見陳述を打ち切る旨のことわりが、ただただ淡々と事務的に告げられました。
みれば、このあとも10分刻みでこの判事が担当する裁判がひかえているのでした。
後の報告会にて寺内弁護士から、おそらくあの裁判官ひとりで100件以上の裁判をかかえている、今後いかにしてこの裁判の優先順位を上げて貰うかが大事、とのお話がありました。


その意味でも皆さんの傍聴支援、裁判官へのアピールがとても大切になってきます。
次回の期日は8月21日です。ぜひご結集ください。